新しいスクラムチームにスクラムマスターが必要な理由

スクラムマスターとは?

元々はチームの「master of ceremonies(進行役)」とか「スクラムのマスター(先生、師匠)」と呼ばれていたスクラムマスターは、スクラムチームのピアサーバントリーダーです。 スクラムマスター、チームが目標を達成するために必要なすべてを与えられていることを保証することによって、成功する環境を育みます。 スクラムとアジャイルの専門家であるスクラムマスターは、コーチング、進行の手助け、チーム内合意の構築、障害への対応、防御、健全なアジャイル実践の伝道を行います。 スクラムマスターは、自分がメンバーであるスクラムチームがスプリントごとにそのパフォーマンスと効果を向上させるためのの触媒です。

スクラムマスターは、スクラムチームだけでなく、組織全体にも仕えています。 プロダクトオーナーが価値を最大化するためにプロダククトバックログを整理する手助けをします。 チームが仕事のやり方を自己組織化し、部門横断的なスキルの拡げ方を学にあたりコーチとして機能し、ビジネス上の成果をもたらすためにさまざまなタスクに一緒に取り組みます。 また、スクラムマスターは、スクラムチームとの最適な関わり方や、スクラムチームが顧客と組織のために生み出す価値を最大化するための支援方法について、より広範に組織を指導します。 彼らは組織のチェンジエージェントであり、グループやチームが早期に、頻繁に価値を提供する能力を高めるよう支援します。 まるで航空エンジニアや飛行機のように、チームが抗力と摩擦を減らすのを助ける機会を注意深く見守っています。

航空機が効力を受けなくなるのはどの時点でしょうか? そんな時はありません。 スクラムチームも同じで、スクラムチームには、最初のスプリントであろうと100番目のスプリントであろうと、常に組織的な抗力を受けます。 スクラムマスターの仕事は時間の経過とともに簡単になるのではなく、実際には難しくなっていきます。 大した労力を要さない仕事が片付くと、組織の障害を取り除くのは徐々に難しくなっていき、簡単にも少なくもなりません。

スクラムマスターにはなぜ価値がある?

すべてのスクラムチームは、タックマンモデルの形成期、混乱期、統一期、機能期、この四段階を進んでいきます。 特に新しいチームは、効果的に連携することに苦労して、混乱期に停滞していると感じるかもしれません。 チーム形成が発展していく初期段階では、スクラムマスターの指導と手助けがなければ、チームはスクラムが自分たちに向いていないと誤って判断する可能性があります。 スクラムは難しい! その理由はスクラムのフレームワークではありません。フレームワークはシンプルですが、顧客目線の目標を達成するために皆で協力する必要があるからです。 スクラムマスターは、パフォーマンスの高い人々とチームを実現させることに重点を置いており、それのためにあらゆる注意力と努力を尽くします。 「コマンド&コントロール」のアプローチをとりがちなプロジェクトマネージャーや機能マネージャーとは異なり、スクラムマスターは行動に影響を与え、成功の邪魔をする障害を見つけ出し、あえて難題をぶつけることでチームがより良い道を見つける手助けをします。

スクラムの基礎を学ぶ段階の新しいチームは、予測不可能なことがあります。 彼らはタックマンモデルを踏破する必要があるだけでなく、経験的な考え方とアプローチを採用するべく転換する必要があります。 チームは、製品を開発する際に反復的に検査と適応を行い、前に進むたびに、不確実から確実な段階へと製品を運んでいくことを学びます。 スクラムマスターは、質問、指導、洞察を通じて、チームがこの変動性を探り、管理していくのを助けます。 そしてチームがスプリントレビューとレトロスペクティブの頻繁なフィードバックサイクルをより有効に活用するのを助けます。 時間が経つと、スクラムマスターの影響により、チームは価値提供のペースをより適切に維持および改善することができるようになります。 つまり、すべてのスプリントは、組織がスクラムチームへの投資からより大きな利益を実現する機会です。

組織は、新しいチームのスクラムマスターとして一人の人材をフルタイムで専念させるコストが高すぎると感じるかもしれません。 ただし、製品開発の最も高価な側面の1つは、開発チームにかかるコストであることを覚えておいてください。 チームがより効果的に、より幸福に、より予測しやすく、より生産的になるよう支援することで節約され得るコストは、そのまま収益改善につながります。 開発チームに7人のメンバーがいる場合、スクラムマスターの影響力は7倍になります。 環境、障害、士気に、絶えず注意を払っている人がいない開発チームは、これらに関わる問題に対して一人一人が対処しなければならなくなり、顧客に製品を提供するための集中力がそがれてしまう可能性があります。 チームの労力は、ビジネス上の成果を達成するために価値のある製品インクリメントを提供することに費やされたほうがよいのではないでしょうか?

最後に、そういったコストよりもさらに高額になるコストは、遅延のコストです。 新しいスクラムチームは、お互いを知り、製品を学び、顧客のニーズを理解するために、様々な苦労を与えられます。 製品に関する意思決定を行う新しいプロダクトオーナーは、ニーズや意見に常に同意するとは限らないステークホルダー、顧客、スポンサーと協働する過程で苦労するでしょう。 スクラムマスターはこれらの状況に注意を払い、遅延の原因となり得る課題をチームが理解し対処できるようサポートし、チームの迅速な意思決定を促します。 バックログ項目、進行中の作業、または棚上げされた製品のインクリメントは、納品されるまでは顧客にとって価値がありません。 スクラムマスターは、顧客のニーズに迅速に対応したいというプロダクトオーナーの願望と、高品質の製品を構築したいという開発チームの願望のバランスをとる手助けをします。 スクラムマスターによってスピードが上がります。

スクラムチームにはスクラムマスターが必要ですか? はい!

1人のチームメンバーに対し、パートタイムのスクラムマスターになることや、さらに悪いことに複数チームを担当するパートタイムのスクラムマスターになるよう依頼することは良くないです。 誘惑を振り切りましょう! 新しいスクラムチームだけでなく、成熟したチームにもスクラムマスターは必要です。 スクラムマスターは、チームワークと改善、組織の改善、遅延コストの削減を可能にします。 従業員、チーム、製品、予算、顧客はすべて、専任のスクラムマスターの恩恵を受けることができます。

ぜひご相談ください。 スクラムマスターがパフォーマンスの高いチームを実現できるようお手伝いします。

[monarch_share center=”true”]
0

We are using cookies to give you the best experience on our website.

You can find out more about which cookies we are using here.