プラチナムエッジには現在、PCやモバイルデバイスだけでなく、マシン上で動作するハードウェアとソフトウェアを製造する多国籍クライアントがあります。 彼らのクライアント(消費者)からは、頻繁な変更要求があり、厳しい締め切りも変更があり、そのうえ非常に競争の激しい市場で闘っています。
この会社には、「アジャイルとかいうもの」について何かを読んで、これがおそらく現在および将来のビジネス環境で成功するための唯一の方法であると思っている前向きなCOOがいます。 具体的には、プロジェクとの予算、締め切りの遅れ、残業、そして疲弊した従業員など 、このCOOは従来のウォーターフォール手法が機能ないことを、自身の目で見てきました。 加えて、彼らの財政状況はかなり厳しいものでした。 この会社は1950年代創業し、80年代に上場、現在は赤字運営だったので、コンサルティングや外部ベンダーを雇う予算はありませんでした。 たいていの場合、何かのコストをカットすることによって予算を捻出していました。 会計年度半ばでアジャイルコーチを雇うための予算はありません。
そこで、このCOO は認定スクラムマスター(CSM)講座に従業員を数名、送りました。 受講した彼らは会社に戻って、講座の価値について社内に広めたため、製品開発チーム(ソフトウェア/IT担当者だけでなく)も交えて、追加で派遣型のスクラム認定トレーニングを始めたのです。 既存のプロセスと文化を変革しようとしている企業にとって、トレーニングを受けようと思うのはよくあることです。 この会社では、PMOマネジャーが参加し、その企業文化がアジャイル組織になるために必要な変化を推進しないことに気づきました。 彼は、組織内に存在する小さな帝国と官僚機構にとって、外部からの専門家が必要になることを知っていました。 トレーニングをより迅速に実行に移すためには、アジャイルコーチングが適しています。 コーチングは、企業がアジャイルに移行するのに役立つだけでなく、すでにアジャイルで、より高いパフォーマンスを必要とする企業にも最適です。 「なんとなくスクラムをやっている」人は大勢いて、そういう場合は結果も「なんとなく良い」ものになります。 コーチングは変化を加速し、パフォーマンスを加速します。
PMOマネージャーは、実際に費用が必要になる外部のコンサルティングサービスを雇うことはほぼ不可能であることを知っているので、私たちと協力して内部コーチングキャンペーンを進めました。 ステークホルダーが参加した会議や電話を通じて十分に説明をしたため、合意が形成され、約30日後には小さなパイロットプロジェクトをスタートしました。
わずか3週間のコーチングの後、この会社はコーチングを継続したかっただけでなく、複数の都市で複数のコーチと複数のプロジェクトを進めています。 まるで魔法のように、その予算が捻出された主な理由は、3週間という短い期間で、急速な進歩、大幅なコスト削減、品質の向上、スコープクリープの排除、そしてより生産性が高まった幸せな人々によって劇的な変化を遂げたためです。
弊社ででよく言うのは「タイガーウッズにはスイングコーチがいる。それはゴルフを知らないからではなく、彼がハイパフォーマーで、ハイパフォーマーであり続ける必要があるためだ」ということです。 すべての企業には、真にアジャイルに変革し、従業員が才能を発揮し、より高いレベルでパフォーマンスし続けるためのコーチが必要です。