プラチナムエッジの、価値へのロードマップのに倣い、プロジェクトにおける最初のステップは、プロダクトビジョンステートメントを作成することです。 ビジョンステートメントは 灯台のようなもので、遠くから見ることができる光です。 暗い時、嵐の中、空が穏やかな時、どんな時も関係なく、正しい方向に進んでいることを確認することができます。 要するに、ビジョンステートメントは、戦略が一致し、 開発チームが 適切なプロダクトの作成に時間を費やすことを保証するためにあるのです。
目標を含め、プロダクトについて最もよく理解するのは プロダクトオーナーの 責任です。 したがって、プロダクトオーナーがビジョンを作成します。 プロジェクトのステークホルダーは、ビジョンステートメント作成前に意見を求めたいと思うでしょう。 たとえば、対象分野の専門家が顧客の詳細を提供したり、シニアマネジャーが、プロダクトが全体的なビジネス目標と合致していることを確認したりする場合があります。
一般的なガイドとして、ビジョンステートメントを作成する時には次の4つのステップに従うといいでしょう:
1 商品の目的を策定する
最初のステップは、プロダクトを理解することです。 できるだけ多くの質問を自問してください。 プロダクトは、それを作る会社とエンドユーザーにどのような利益をもたらしすか? エンドユーザーは誰か? このプロダクトと既存のプロダクトの類似点は? このプロダクトと既存のプロダクトの異なる点は?
2 ビジョンステートメントの草案を作成する
プロダクトの目的をよく理解したら、ビジョンステートメントの草案を作成しましょう。 優れたビジョンステートメントは、恐らくあなたが思っているよりも重要なものです。 ジェフリー・ムーアは著書『キャズム』 で、アーリーアダプターを引きつけるには視覚的なものが効果的であることが多いと述べています。 引きつけたいのは、まさにアーリーアダプターです。つまり、あなたのプロダクトを熱心に求め、その宣伝大使になり、他の人にプロダクトを使うように説得したり、教えてくれたりする人々です。
プロダクトのビジョンステートメントには様々なテンプレートがあります。 ムーアの本ではより詳細に説明されていますが、たとえば下記のようなものです:
- For: 《ターゲット顧客》
- Who:《ニーズ》
- The:《製品名》
- Is a:《製品カテゴリ》
- That:《プロダクトの利点。購入する理由》
- Unlike:《競合他社》
- Our product: 《差別化または価値提案》
ムーアのテンプレートに加えて、最後に下記を追加することをお勧めします。
- これは、次のような当社の戦略をサポートします: 《戦略の名前または説明》
3 ビジョンステートメントの検証と修正
プロダクトのビジョンステートメントの草案が準備できたら、もう一度通しで読んでから、プロジェクトのステークホルダー、開発チーム、スクラムマスターを含む他の人と共有します。
他の人がどう思うか聞いてみてください。ステートメントが明確かどうか、プロダクトの目的を理解しているかどうか、追加の意見があるかどうかなどを聞いてみましょう。
フィードバックを受け取り、それに応じてビジョンステートメントを修正します。 伝えたいことが全員にとって明確になるまで、何度でも繰り返します。
4 ビジョンステートメントを完成させる
最終的な改訂が完了してたら、印刷して(または清書して)、あなたと スクラムチームが 見ることができる目立つ場所に貼ります。 組織構造によっては、シニアマネジャーからの正式な承認が必要になる場合があります。 ただし、最後のステップをきちっと行っていれば、問題にはならないでしょう。りません。
これが完了すると、 プロダクトロードマップの計画を始める準備が整います。