効果的なスプリント計画のガイドは次のとおりです。
スプリント計画は、スクラムチームが顧客中心の目標を即座に確立してコミットするタイミングを説明するものです。 また、その目標をサポートする製品バックログアイテムと、チームの完了の定義を満たすサポートタスクも特定します
スプリント計画のヒント
ここでは、スプリント計画を利用して、すべてのスプリントを成功に導くのに役立つヒントをいくつか紹介します。
トピック1「何」
スプリント計画のトピック1では、スプリント中に何ができるかの「何」に焦点を当てます。 つまり、チームとしてスプリントの目標を設定し、それを達成するために必要な製品バックログの優先順位付けされたサブセットを選択します。 適切に整理され、適切な規模の製品バックログを使うと、この作業が楽になります。 覚えておくべきこと:
- スプリントで検討するために、過去のスプリントレビューからのフィードバックを製品バックログに含める。
- スクラムチームが協力して、スプリントの対象となる前に、より大きな製品バックログアイテムを、チーム全員で分解する。 これにより、チームが各スプリントを完了し、そのつど価値を実証できる可能性が高くなります。
- 以前のベロシティの傾向を、スプリントで計画する作業量のガイドとして使用する。
- 未知のものに挑戦し、チームの成長する勇気を持つ!
必ず、リリース目標と製品ビジョンに沿ったスプリント目標を定義してください。 つまり:
- チームが覚えやすく、モチベーションが上がり、スプリントの作業と顧客のニーズが結び付いているやり方で目標を定義する。
- 誰もがスプリントの目標を見やすくする。
- また、スプリントレトロスペクティブから生まれるプロセス、ツール、品質、コミュニケーション、環境などを改善する機会を忘れないようにする。 スクラムチームとして、スプリントごとに継続的な改善のためのアクションアイテムを1つ含めるようにしましょう。 スプリントレトロスペクティブのアクションアイテムには、実行するためのレールが必要です。 そのレールが、スプリントバックログです。
トピック2「どのように」
スプリント計画のトピック2は「どのように」です。つまり作業をどのように達成するかに関連しています。 これは、開発チームがスプリントの目標を達成する方法を見つけ、スプリントの目標を達成するためのタスクリストであるスプリントバックログを発展させるときのことです。 次の点を覚えておいてください:
- 作業を1日以内に達成できる小さなタスクに分割する。
- スクラムチーム全体が一度に1つのユーザーストーリーに「集中し」、進行中の作業を少なく保ち、完了まで迅速に進める方法について話し合う。
- 完了の定義と受け入れ基準の両方が、作業を通じて満たされていることを確認する。
- スプリントでチームが使える時間を使って、計画された作業時間が適切かどうかのガイドとする。
スプリント計画の最後に、各チームメンバーがフィスト・トゥ・ファイブでスプリント目標の達成に対する自信の程度を表明できるようにします。 誰もが3以上(5=完ぺき、4=いいと思う、3=悪くない、2=少し心配、1=あり得ない)挙げたなら、合意形成がなされたということです。 それ以外の場合は、全員に支持されるまで、スプリント計画の検査と適応を続けます。 チームのタスク ボードをセットしましょう。 次に、それぞれが取り組む最初のタスクを選択したら、仕事に取り掛かりましょう!
どうやって、スプリント計画が完了したことを知るのでしょう?
『スクラムガイド』にある下記の状況に達すれば、計画が完了したことがわかります。
「スプリント計画の終わりまでには、開発チームは、プロダクトオーナーとスクラムマスターに、スプリント目標を達成し、予想されるインクリメントを作成するために、自己組織化チームとして、どのように作業するつもりかを説明できるはずです。」 ー『スクラムガイド2017』
スプリント計画には、スプリントにかかる週につき最大2時間を費やせるように計画しておきます(たとえば、2週間のスプリントの場合は4時間)。 いつでもスプリント計画に費やす時間を短縮することはできますが、それ以上長くならないように、時間は区切っておき、集中力を維持しましょう。
スプリント計画ガイド
弊社が作成した、より詳細な スプリント計画のチェックリスト が、 スプリント計画 が効果的であることを確認するためのお供になるでしょう。 チェックリストはPDF形式なので、ダウンロードして定期的に使用できます。
スプリント計画のセッションを成功させる方法の詳細については、 認定スクラムマスタークラスをご覧ください。