質問:
ウォーターフォール理論が機能するのはどんな時?
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Mr. Agileの回答:
アジャイル手法とウォーターフォール手法の違いですが、アジャイル手法は本当にイノベーションを促進するものです。 革新的になる必要のないプロジェクト、つまり要件変更の心配をする必要がないプロジェクト、パフォーマンスと品質についての早期の経験的証拠を取得する必要のないプロジェクトだったら、ウォーターフォール型のアプローチに適したプロジェクトかもしれません。 ウォーターフォールは、現代のシステムエンジニアリングに対して1940年代のアプローチなので、現代において意味をなさないことを念頭に置いてください。
大手統計分析会社であるスタンディッシュグループ社は、2015年のカオスレポートに向けて調査を行いました。 社会的にも技術的にも、非常に単純なプロジェクトがあったとしましょう。 言い換えると「ビジネス上のステークホルダーが単一で、彼らが何を望んでいるかを正確に知っていて、要件の望ましい順序を知っていて、その要件の変更はない。技術的には非常にシンプルで、同じ方法で100回実行済みで、その方法がうまくいくことをすでに知っている」という状況ですね。 そのようにプロジェクトが非常に単純だったとしてもなお、アジャイル手法を使ってプロジェクトを実行した場合、成功率が約25%向上することが、スタンディッシュグループの調査で分かりました。 中規模のプロジェクトの場合、成功率が約400%向上します。 大規模で複雑で高予算のプロジェクトの場合は、成功率が約600%向上します。 したがって、プロジェクトが大きく、複雑で、コストがかかるほど、アジャイル手法に適しているんです。
では、アジャイル手法もウォーターフォール手法も適している場合はどうしたらいいでしょうか? その場合はアジャイル手法を使用したほうがいいと言えるでしょう。 あるプロジェクトが非常にベーシックで、非常に単純で、非常に静的なもので、いかなる革新も必要ないのなら、おそらくウォーターフォール手法でこなすことはできるでしょう。しかし、そのようなプロジェクトをそもそも手がける必要があるのでしょうか?
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